HOME > 教室紹介 > 教授(婦人科)ごあいさつ
教授(婦人科)ごあいさつ


御挨拶

 私たちの教室の強みは、臨床に根ざした研究と人材育成にあります。まず、医学は人々の役に立つ実学でなければならないと考えます。そこで、当教室では臨床現場での課題から派生した様々な研究が行なわれ、その結果が再び臨床へと応用しています。また基礎的なテーマについても、試験管の中の実験で終わらせることなく、社会に通じるものにまで発展させることを念頭において取り組んでいます。
 もうひとつの強みである人材育成については2つの使命があると考えています。1つはリーダーとしての医師を育成することであり、もうひとつは広く情報を公開・発信することです。今日の医療の特徴は職務内容が多岐に渡り、また様々な立場・役割の人間が関与して互いが複雑に絡み合いながら機能していることです。そのため、医師はあらゆる立場において、全体を俯瞰し、その一瞬における最善の判断を下すことが求められています。サッカーの試合でポジションに関係なくボールを受け取ったものが瞬間的にイニシアティブを取って判断しなければボールは奪われてしまうのと同様です。私たちの教室には女性も男性も、様々なバックグラウンドと様々な種類の能力とを持つ医師たちがおり、教室と関連病院、臨床と研究部門というように流動的に活動しています。特に若手医師に対しては素養と専門性の獲得が両立できるよう、系統だったプログラムを用意し、これらの経験の中でひとりひとりがリーダーシップを身につけ、生涯にわたって活躍していけるようサポートをしていきたいと思います。最終的な目標は、医療に関するさまざまな機関・施設をマネージメントしてくれる人材を輩出していくことです。
 さらに、私たちが知りえた情報を公開・発信することによって、間接的に医師全体の知識・能力向上に貢献したいと考えています。そのため、発信する情報の質や正確さには厳格さが要求されますし、英文論文の作成が不可欠です。臨床研究では学内での強力なサポート体制のもと、統計学的に有効性が示されることが不可欠であることから、積極的に多施設共同の臨床試験に参加し、その成果を公開しています。
 私たちの教室はもはや私たち自身のために存在するのではないと考えます。そこで、今取り組んでいることのいくつかが、10年後、20年後には世界標準になるレベルを目指してゆきたいと思っています。

平成22年6月