ニューストピック[2004]

2004(平成16)年

2004.10.13
JGOG(婦人科悪性腫瘍化学療法研究機構)について

 日本におけるアメリカのGOG(Gynecologic Oncology Group)に相当する組織で、国内から海外に向けて新たなエビデンスを発信するために全国の主要施設が参加している臨床治験グループである。アメリカ追随のレジメンではなく日本の独自性が主張できるレジメンが多い。現在登録可能なレジメンは8種類あり、その内のJGOG2041(子宮体がん 再発・進行癌対象)は当教室の青木大輔講師が研究代表者である。

2004.7.26
本邦初の着床前診断実施申請に認可おりる

 これまで当教室では末岡浩助教授(59回生)が中心となり、遺伝疾患保因者を対象とした着床前診断の技術的研究、臨床応用を踏まえた多方面への配慮を含めた検討が重ねられてきました。その精度の高い技術に裏打ちされ、慎重に配慮された申請(Duchenne型筋ジストロフィーを対象)に対し、7月23日の日本産科婦人科学会臨時理事会で承認され,26日付けの文書で申請認可の通知がありました。着床前診断の申請認可は本邦初のものであり、今後の遺伝学上の診断のあり方にも影響を与えうる重要なステップとなるとして、世間の注目を集めています。

2004.6.30
田中雄大君(76回生)第20回ヨーロッパ生殖医学学会において最優秀ポスター賞受賞

 2004年第20回ヨーロッパ生殖医学学会(European Society of Human Reproduction and Embryology)は6月27日から30日までドイツのベルリンで開催された。産婦人科学教室助手の田中雄大君(76回生)は、「ヒト卵子における卵子特異的ヒストンH1の発現」というタイトルで示説発表を行った。この中で田中君は、2003年に初めて同定された、卵子特異的リンカーヒストン(osH1)遺伝子のヒト卵子およびヒト卵巣における発現の局在を明らかにし、さらにこのタンパク質が受精時の精子核の膨化に非常に重要な役割を担っている可能性があることを明らかにした。閉会式において、最優秀ポスター賞に選ばれた。

(医学部新聞より/文責:久慈直昭 61回生)

2004.6.26
升田博隆君(76回生)第77回日本内分泌学会において若手研究奨励賞(YIA)受賞

 慶應義塾大学医学部産婦人科学教室の升田博隆君(76回生)は平成16年6月国立京都国際会館で開催された第77回日本内分泌学会学術総会(6月24日〜26日)において、日本内分泌学会若手研究奨励賞(YIA)を受賞した。本賞は毎年、内分泌分野において優れた研究業績を上げた若手研究者に対して日本内分泌学会から与えられる賞であり、今回で5回目となる。升田博隆君は子宮内膜幹細胞の道程と分離を目標として研究を行っているが、その業績において新規性と臨床応用への発展性が高く評価されて受賞にいたった。

(医学部新聞より/文責:丸山哲夫 65回生)