Massachusetts General Hospital, Harvard Medical School, Boston
Vincent Center for Reproductive Biology, Department of Obstetrics and Gynecology:
私は2004年8月より、Vincent Center for Reproductive Biology, Department of Obstetrics and Gynecology, Massachusetts General Hospital, Harvard Medical School(米国ボストン)にて、Postdoctoral Fellowとして生殖医学の研究を開始いたしました。
日本では慶応産婦人科での臨床研修と同時に、吉村教授・丸山講師のご指導の下、子宮の脱落膜化をテーマとした生殖医学の基礎研究を続けて参りました。今回、日本での研究内容と同様のテーマにて生殖医学の研究に取り組む研究室で研究をする機会に恵まれ、現在留学して数月が経過し、ようやく仕事・生活が軌道に乗り始めたところです。
私の所属する研究室では、婦人科腫瘍から卵巣の幹細胞の研究まで、産婦人科にかかわる幅広い研究がされています。ボスのTilly先生、Pru先生はアイデアが豊富な人で、研究室の同僚には、様々な人種・国籍を持った人たちが集まり、実験内容も遺伝子組み換えマウスからゼブラフィッシュを使ったモデルまで多種多様な研究が展開されています。 アメリカと日本では、生活のペースがまったく異なり、さらに言語や習慣の違いといった面で仕事・日常生活ではいまだ慣れないことが多いのですが、研究室の人達はそんな外国人に対してもお互い理解しあえるように努力してくれます。私の研究はまだ始まったばかりですが、そんな人種・国籍・研究のるつぼのような研究室から科学と同時に多民族国家であるアメリカという国についても多くを学んでいます。
末筆になりますが、留学に際しご高配いただきました産婦人科学教室ならびに埼玉社会保険病院の諸先生方に深く感謝いたします。