椎名美季君(95期)が第4回日本遺伝性乳癌卵巣癌総合診療制度機構(JOHBOC)学術集会において一般演題(ポスター)優秀演題賞を受賞
2024年5月18日から19日に昭和大学上條記念館で開催された第4回日本遺伝性乳癌卵巣癌総合診療制度機構(JOHBOC)学術集会において、椎名美季君(95期)が一般演題(ポスター)優秀演題賞を受賞しました。
受賞演題は、「遺伝性乳癌卵巣癌へのリスク低減卵管卵巣摘出術後に発生する更年期症状に対する治療と課題」です。遺伝性乳癌卵巣癌(Hereditary Breast and Ovarian Cancer: HBOC)と診断された女性に対しては、卵巣癌のリスクを低減するためにリスク低減卵管卵巣摘出術(Risk Reducing Salpingo-Oophorectomy: RRSO)が推奨されています。しかし、閉経前にRRSOを実施した場合、術後の更年期症状を引き起こす可能性があり、その治療が課題となっています。
同君は、閉経前にRRSOを実施した方の更年期症状やそれに対する治療方法を後方視的に検討し、現状の治療方法を把握するとともに、今後の課題を明らかにしました。HBOC診療の一部が保険収載され、今後ますますこの分野への対応が求められる中、女性医学の視点から現状を丁寧に報告した点が評価され、今回の受賞につながったと思います。
同君は、日々の臨床の中で、女性医学と遺伝医学の両分野の研修を積んできました。今回の経験を糧に、今後も女性医学と遺伝医学の両方の視点からさらなる研鑽を積み、ますますの活躍を期待しています。