安藤佑君(100期)が「子宮体癌における傍大動脈リンパ節単独転移症例の検討」という演題で発表し、若手奨励賞を受賞
22025年10月4日に開催された第414回東京産科婦人科学会例会において、安藤佑君(100期)が「子宮体癌における傍大動脈リンパ節単独転移症例の検討」という演題で発表し、若手奨励賞を受賞しました。
当院では2023年より保険収載されたフィチン酸テクネチウムを用いたラジオアイソトープ法によるセンチネルリンパ節ナビゲーション手術を導入しています。現在一般的に行われているトレーサーの子宮頸部局注では傍大動脈リンパ節のセンチネルリンパ節の検出力が低いことが課題とされており、その傍大動脈リンパ節転移の見逃しが懸念されています。本研究は、2012年から2024年に当院で手術を行った子宮体癌症例のうち、骨盤リンパ節転移陰性かつ傍大動脈リンパ節転移陽性(傍大動脈リンパ節単独転移)であった14例を対象に後方視的解析を行い、1/2以上の深い筋層浸潤や、子宮底部や卵管角に腫瘍が局在している症例においては、低異型度の組織型であっても傍大動脈リンパ節単独転移のリスクがあることを明らかにしたものです。
安藤佑君は多くの臨床データの収集から発表準備まで丁寧に取り組み、質疑応答でも落ち着いた受け答えが高く評価されました。今後のさらなる活躍が期待されます。
